ユースケース図の要素

関連項目

次の表で、ユースケース図に追加可能な要素について説明します。要素は、モデリングパレット区画でグループ化されます。

Element アイコン 説明
基本区画
ユースケース システムが実行する操作を説明するものです。操作がどのように実行されるかを説明するものではありません。ユースケースには複数のシナリオが含まれており、各シナリオではこのユースケースを介して実行される特定のイベントフローが記述されています。ユースケースのシナリオは、外部から参照してもその内容がわかるように明記されている必要があります。
パッケージ モデル要素の集まりです。パッケージは、ユースケース図、クラス図、およびコンポーネント図で使用されます。パッケージはほかのパッケージの入れ子にすることができます。また、パッケージには、副次的なパッケージと通常のモデル要素を含めることができます。パッケージは、モデルのサブシステムにできます。同様に、システム記述全体はさまざまな要素を含んだ単一の高度なサブシステムパッケージと考えることもできます。
アクター システムのユーザーがユースケースと相互作用するときに果たす一貫したロール (役割) の集合です。
アクターは、人であったり、デバイスやほかのシステムであったりします。
アクターには属性や操作を含めることができますが、アクター要素には表示されません。ただし、「ドキュメント」ウィンドウには表示されます。
1 つの物理的なオブジェクトが複数のロールを実行することもできます。また、それぞれのロールは別のアクターをモデルに作成することもできます。
包含 ソースとなるユースケースが特定の場所にあるほかのユースケースの動作を明示的に指定するような、ユースケース間の依存関係です。
拡張 ユースケースがソースとなるユースケースの動作を拡張するような、ユースケース間の依存関係です。
汎化 汎化とは、一般的な要素と特定の機能を持つ要素との間での分類としての関係を表しています。このとき、特定機能を持つ要素は、一般的な要素に対し一貫性を保ちながら情報を追加します。このリンクを特化または継承リンクともいいます。
関連 アクターとユースケースを関連付けるリンクです。関連は、アクターがユースケースに属していることを示すもので、アクターとユースケースの間にはこれ以外のリンクは存在しません。
依存区画
依存 一方の要素を変更するともう一方も変更されるというように、互いの定義に依存する 2 つの要素の関係。たとえば、あるクラスが操作パラメータまたはそのデータの一部として別のクラスを使用するとき、この 2 つのクラスは依存関係にあります。
実現 分類子間の意味上の関係です。一方の分類子は、他方の分類子によって実行が保証される契約を指定します。この関係は、インタフェースとそれを実現するクラスの間、およびユースケースとそれを実現するコラボレーションの間で使用します。
使用 正しく機能または実装するために、ある要素 (クライアント) が別の要素 (サプライヤ) の存在を必要とする依存関係です。
許可 サプライヤモデル要素からクライアントモデル要素へのアクセス権限を付与することを示す依存です。クライアントはサプライヤの構成要素の一部またはすべてにアクセスする必要があります。
抽象 ビューアの全体像に対するバウンダリです。ほかのすべての種類のエンティティからエンティティを区別するのに必要な特性です。
コメント区画
コメント 注釈のメモです。コメントを使用すると、図に要素またはリンクの情報を記録できます。この情報は、情報提供のためだけに使用され、生成されたコードには含まれません。各コメントにはテキストを無制限に記述できます。コメントに番号を付けることもできます。ステレオタイプを定義し、コメント付きの要素を入力することもできます。
コメントリンク コメント要素と関連要素との接続です。
関連項目
ユースケース図について
図の要素

著作権と商標について