ユーザー定義パターンの構築

図を作成したら、次はパターンを構築します。この例では、コア J2EE パターンカタログから割り込みフィルタのパターンを構築します。

最初に、パターンの構築に使用するモデリング要素の種類を理解しておく必要があります。次の表で、各要素タイプの使用目的を説明します。

アイコン Name 説明
Design Pattern icon デザインパターン 繰り返し発生する頻度の高い通信コンポーネントの構造を表します。特定のコンテキスト内で設計上の一般的な問題を解決します。
Actor Role icon アクターロール パターン内でのアクターのロールを表します。既存の要素にこのパターンを適用すると、アクターだけが選択されるか、目的のロールを担う新規アクターが作成されます。
Class Role icon クラスロール パターン内でのクラスのロールを表します。既存の要素にこのパターンを適用すると、クラスだけが選択されるか、目的のロールを担う新規クラスが作成されます。
Classifier Role icon 分類子ロール パターン内での分類子のロールを表します。既存の要素にこのパターンを適用すると、アクター、クラス、インタフェース、またはユースケースだけが選択されます。新規要素が作成される場合は、「作成するタイプ」設定に基づいたタイプの要素が作成されます。
Interface Role icon インタフェースロール パターン内でのインタフェースのロールを表します。既存の要素にこのパターンを適用すると、インタフェースだけが選択されるか、目的のロールを担う新規インタフェースが作成されます。
Use Case Role icon ユースケースロール パターン内でのユースケースのロールを表します。既存の要素にこのパターンを適用すると、ユースケースだけが選択されるか、目的のロールを担う新規ユースケースが作成されます。
Role Binding icon ロール結合 あるロールがパターンに属していることを示します。

次の図を参考に、割り込みフィルタ (InterceptingFilter) パターンを構築してみます。手順どおりに進めていくことで、デザインパターンを作成できます。

Graphic displaying the Intercepting Filter pattern diagram

  1. モデリングパレットで、「Design Pattern」アイコン 「デザインパターン」アイコン をクリックし、図をクリックします。
  2. ドロップしたパターンに「InterceptingFilter」と名前を付けます。
  3. モデリングパレットで、「Class Role」アイコン 「クラスロール」アイコン をクリックします。
  4. パターンを再びクリックし、カーソルをパターンのすぐ横の領域までドラッグしたら、そこで再びクリックします。
    ロールが図に配置され、パターンに自動的にリンクされます。
  5. ロールに「FilterTwo」と名前を付けます。
  6. クラスすべてのロールを図に追加し、名前を付けるまで、操作を続けます。
  7. モデリングパレットで、「Association」アイコン Association icon をクリックし、「ターゲット」ロールをクリックしてから「FilterManager」ロールをクリックします。
    2 つのロールの間に関連が作成されます。
  8. 図が例と同じになるように関連を追加していきます。

    これでパターンは完成です。パターンでは、多くの場合、ロールに属性や操作を追加していきます。これらは通常のクラスに追加する場合と同様に追加できます。詳細は、属性の操作および操作の処理を参照してください。

  9. (省略可能) 参考にドキュメントも参照してください。
  10. プロジェクトを保存するには、プロジェクトノードを右クリックし、「保存」を選択します。

これで、デザインパターンが構築されました。次にプロジェクトにパターンを適用したら、UML デザインセンターにパターンを登録します。


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