IDE の UML モデリング機能には相互作用演算子のメニューがあり、シーケンス図で任意の結合フラグメントに対するベース演算子を簡単に選択できます。次の表で、使用できる相互作用演算子について説明します。
| 相互作用演算子 | 説明 |
|---|---|
| Alt | 結合フラグメントが表す動作を指定します。「Alt」操作 1 つに対して 1 つのオペランドだけが実行されます。実行するオペランドには、相互作用のこの時点で True と評価される条件式が含まれる必要があります。条件式がないオペランドは、暗黙の True 条件と見なされます。選択を定義するメッセージ線のセットは、オペランドの (制限された) メッセージ線の結合です。 |
| Assert | 結合フラグメントをアサーションとして指定します。アサーションオペランドの次の順番列を実行する必要があります。 |
| Else | 囲んでいる結合フラグメント内の条件あるいは複合した条件の否定を表します。 |
| Loop | 結合フラグメントがループを表すことを指定します。ループオペランドが繰り返されるたびに、条件式が評価されます。条件に、ループが特定の回数繰り返して含まれることがあります。繰り返しの最小値は「minint」として表されます。最大値は「maxint」となります。繰り返しが最小回数実行され、ブール式が False になると、ループが終了します。 |
| Neg (Negative) | 結合フラグメントが不可能なメッセージ線を表すことを指定します。否定の結合フラグメントを定義するメッセージ線は、(単独の) オペランドによって指定されたメッセージ線のセットと同じです。 |
| Opt (Option) | 結合フラグメントが (単独の) オペランドが発生する動作を表すか、何も発生しない動作を表すかを指定します。オプションを 1 つだけ指定した場合は、オペランドが 1 つだけで 2 番目のオペランドが空であることを表します。 |
| par (Parallel) | 結合フラグメントがオペランドの動作間のパラレルマージを表すことを指定します。各オペランドごとに決定された順序が保たれている限りは、任意の方法で異なるオペランドのイベントの発生に割り込めます。パラレルマージを定義するメッセージ線のセットとは、オペランド内でのイベント発生順序を保ったまま、オペランドのイベント発生を割り込みさせる方法すべてを説明するメッセージ線のセットです。 |
| ref | 結合フラグメントボックスが入れ子にされたシーケンス図を参照し、表すことを指定します。 |
| Region | 結合フラグメントが重要な領域を表すことを指定します。重要な領域とは、イベントの発生がその領域に割り込みされることを囲んでいる結合フラグメントが暗黙的に示していても、その領域のメッセージ線には (その領域の生存線上の) そのほかのイベント発生によって割り込みできないことを示します。このように、囲んでいるメッセージ線のセットは、重要な領域として制限されます。 |
| Seq | 結合フラグメントがオペランドの動作間の緩やかな順序付けを表すことを指定します。緩やかな順序は、各オペランド内のイベント発生順が結果内に保持されている場合、異なるオペランドからの異なる関連要素 (生存線) のイベント発生が任意の順で発生する場合、または異なるオペランドからの同じ関連要素のイベントが、右オペランドの前に左オペランドのイベントが発生するなど順序付けられている場合に存在します。このため、緩やかな順序は、オペランドが関連要素の分離したセットにあるとき、パラレルマージに変換されます。オペランドが 1 つの関連要素だけで動作するとき、緩やかな順序は厳密な順序になります。 |
| Strict | 結合フラグメントがオペランドの動作間の厳密な順序付けを表すことを指定します。これは、含まれるフラグメントの垂直座標が、1 つの生存線だけでなく結合フラグメント全体を通して重要であることを示します。 |